みなさまひじょ~~~にお久しぶりでございます。
さて、マスターデュエルがめでたいことに一周年を迎えましたが皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
僕はここ一年ほどほとんど遊戯王に触れずに生活して参りました本当に申し訳ない!!
なんだかんだあって帰巣本能なのかなんなのか、一周年ということもあり久しぶりにマスターデュエルを起動しまして…
「どーれムーンライトで使えるカード何か増えてるかな~?」 なんて軽い気持ちで覗いてみましたらね?
……何もないんですよ なんっにも!おもちゃも新規も増えてない!! 僕は絶望しました。
OCGの方ではどうやらプトレマイオスが解禁されたようで、ワイズストリクスなしでサイバードラゴンインフィニティが立てられるようになって面白いことになっているようですね。
それからスプリガンズとセリオンズキングレギュラスを出張させてランク4=なんでも無効の布陣がついに取れるようになったとも聞きます。
ですがマスターデュエルに関してはそれらはまだまだ未登場で、相変わらず初動の月光彩雛と月光虎を引けるかどうかのお祈りという印象を受けました、最終盤面に変化を与えそうなやつもほとんど増えていません。
そんな中、「これならワンチャンいけるか…?いや普通に強そうだな!?」と思ったギミックを紹介します。
今回の主役は、登場時期に対して紹介がかなり遅れてしまいましたが『軌跡の魔術師(ビヨンドザペンデュラム)』です!
●軌跡の魔術師の効果考察
登場した時にライフコストと引き換えにPモンスターをなんでもサーチ…した代償に、そのターンP召喚できない限り何もできなくなるというデメリットを持ちます。
P召喚したモンスターのレベルがバラけていると場のカードを破壊できる効果を持ちますが、展開に関する効果ではないため今回は省略します。
使用する上での注意と言えば、EXモンスターゾーンでなければ効果を発動できない点と、サーチ後に妨害されると誓約で沈没してしまう点ですね。
後攻で伏せがある時等は使いにくそうです。
月光デッキで注目したいのは当然①のPモンスターなんでもサーチの効果ですね、デッキのメインエンジンとなる月光虎をサーチできます。
「なんでそんなに月光虎がサーチしたいの?」という声も多そうなので、まずはエクシーズ月光についておさらいしておきましょう。
●エクシーズ月光って?
月光と言えば融合テーマなのですが、テーマ内のレベル4モンスターの展開力の高さから 「ランク4デッキとして組んだ方が強いんじゃね?」ということで派生したのがエクシーズ月光です。
展開の肝となるのは墓地肥やしが行える月光彩雛、墓地から月光の蘇生が行える月光虎、虎を再利用しつつ墓地から自己蘇生が行える月光黄鼬の三枚ですね。
墓地に彩雛、手札に虎がある状態から
虎で彩雛蘇生
↓
彩雛で黄鼬落とし
↓
黄鼬で虎回収して自己蘇生
↓
虎再度発動
という動きをすることでレベル4モンスターが三体分供給できます。
(蘇生対象の数に限りがあるため三体エクシーズは苦手)
そこで最初の二体でRR-フォースストリクスを出して特殊召喚できるレベル4闇鳥をサーチし、二体でRR-ワイズストリクスをリンク召喚し、黄鼬同様虎を使い回せるBF-精鋭のゼピュロスにアクセスして爆発的なアドバンテージを稼ぐという戦略が考案されました。
(それが約五年前の話です…五年間、このデッキはやることが変わっていないんです…なんで?)
つまりですね?月光彩雛と月光虎さえ用意できれば爆アド、なんでもできる。
どちらかが欠如してると三流以下のへなちょこデッキになる…そんなレベルです。
●月光での軌跡の魔術師の使い方
月光で軌跡の魔術師を使うとしたら、大きく分けて二つの使い方があると思います。
①P型に寄せてアストログラフマジシャンのような強力なPモンスターをサーチするギミックとして使う
②虎サーチ用
この二つが主な使い方だと思います。
まずは前者ですが、この運用をするにはかなりの課題がありました。
それは 『月光ではPモンスターが場に出しにくいこと』 です。
「彩雛で虎落として虎で虎蘇生すればええやん?」
…希望の魔術師が月光新規だぁ!と騒いでいたころの自分ならそう言っていたと思います。
ですがあれから月光は変わりました、黄鼬やワイズストリクスの登場で妨害を貫通するのは当たり前。
「通れば強い」動きを通るのが当たり前として紹介するのはテーマ研究者としては下の下です…。
虎で虎を出す動き、最短で軌跡の魔術師が出せて申し分ないのですが、黄鼬にアクセスできていないため妨害貫通力が著しく欠けているのです…。
だからといって黄鼬を落としてからだと今度は虎を墓地へ落とすタイミングがなく、結果Pモンスターが場に出ない→軌跡の魔術師出ないになります。
故にこちらでの運用は諦めました、無理矢理強いカードを使うのは常に無理がつきものです。
純粋に虎へのアクセス手段として考えると、普通に優秀です。
場に出しやすいPモンスターを採用すればそれが虎になって帰ってくるわけですから、非常に使いやすい。
問題はP召喚できなければ誓約がつくことですね。
後から虎を持ってくるため、下スケールを持ってきつつ場に出せるPモンスターが望ましいです。
そりゃあもうこいつしかいねえな??
●軌跡の魔術師&覇王出張ギミック
というわけで、皆さんご存知ダークヴルム出張ギミックについて考察していきます。
まずはこいつを落とす手段、霊廟か渓谷の二択ですが、圧倒的に渓谷だと思います。
理由は手札を捨てられるからです。
月光は月光香やセレナードダンスといった単体で引くとどうしようもない、墓地効果が本体のカードが多数あるため、それと同時に引けると強い竜の渓谷に軍配が上がると思います。
またドラグニティレガトゥスというダークヴルム以外のレベル4の択がちゃんとあるのも霊廟にはない利点ですね。
(墓地から出せるレベル4ドラゴン増えろ)
…ですが手札コストを使いすぎて手札が枯渇してしまうのも難点、ぶっちゃけ一長一短と言っていいです(手のひらクルクル)
では具体的な動きの紹介となります。
墓地にダークヴルム、手札に彩雛がある状態から
ダークヴルム特殊召喚&効果で覇王門零サーチ
↓
彩雛召喚、コストで黄鼬落とし
↓
ダークヴルムと彩雛で軌跡の魔術師、効果で虎サーチ
↓
零と虎を発動してダークヴルムP召喚
結果… 軌跡の魔術師、ダークヴルム、虎、墓地に彩雛
…となりますので、ここからいつもの雛虎展開に入れます。
(マスターデュエルの場合は時間制限こそが真の敵です)
ですがね?虎一枚サーチするだけでここまで大がかりな仕掛けをする必要があるでしょうか?
…驚くのはまだ早い!!
では逆にですよ?虎が持ててて、他の月光がいない時、でも墓地にダークヴルムはいるとしましょう。
必要札:
虎、通常召喚できる効果モンスター、墓地にダークヴルム
ダークヴルム特殊召喚&効果で覇王門零サーチ
↓
効果モンスター召喚
↓
ダークヴルムと効果モンスターで軌跡の魔術師、効果で魔界劇団カーテンライザーサーチ(闇のPならなんでも可)
↓
零と虎を発動してダークヴルム&カーテンライザーをP召喚
… 軌跡の魔術師は闇魔法使い、ダークヴルムは闇ドラゴン、カーテンライザーは闇悪魔…
種族の異なる同じ属性の三体が並ぶということは?
キュリオスが出せるんですねえ!!
つまりですね、虎を持てている場合は彩雛にもアクセス可能です!!
(ほんと無駄な三枚墓地肥やしさえなければ全て丸く収まるんだけど。これでRUMとかの展開パーツが落ちたらどうしてくれるんじゃボケ)
というかもっと言ってしまうとですね…?
必要札:
ドラゴン・魔法使い以外の闇モンスター、通常召喚できる効果モンスター、墓地にダークヴルム
ダークヴルム特殊召喚&効果で覇王門零サーチ
↓
効果モンスター召喚
↓
ダークヴルムと効果モンスターで軌跡の魔術師、効果で虎サーチ
↓
零と虎を発動してダークヴルム&闇属性をP召喚
↓
軌跡の魔術師、ダークヴルム、闇属性でキュリオス、効果で彩雛落とし
結果…
キュリオス、Pに虎&零、墓地に彩雛
は?
実質一枚初動やん…!!
というわけで、この出張ギミックを使うと 墓地にダークヴルム+種族の被らない闇属性(ゼピュロス等)+効果モンスター(増G等でもOK)
これらの条件が揃えば何もない所からでも強引に彩雛と虎にアクセスできます。
この条件の許さ、ブルホーン級とまではいきませんが、雛虎が引けていない下振れ時の動きとしては上々以上だと思います。
●まとめ
さて久しぶりの投稿となってしまいました。
こんな風にどや顔で紹介しておりますが、奇跡の魔術師が登場してから半年以上の月日が経っているため、既出でしたら申し訳ありません。
今回の軌跡の魔術師・キュリオス・ダークヴルムの出張はとても強そうに見えますが、実戦で使うとなるとエクストラの枠を二つ、そしてメインの枠もかなり要する点や、キュリオスの三枚肥やしを使用者がどう受け止めるか…。
そしてキュリオスが出るまでで時間がかかりすぎて、そこから更に長い雛虎展開に入るためマスターデュエルの場合は時間制限内でどう動くか。
…などなど、課題となる点はとても多いと思います。
ですがメインエンジンである月光彩雛と月光虎のどちらにもアクセスできるギミックということで、ここ五年で増えたギミックの中ではかなり上位の強化と僕は思います。
皆さんもよろしければこの出張ギミックを使ったエクシーズ月光の構築を考えてみてください。
それでは!!!!!