月光と共にいきる

遊戯王の月光(ムーンライト)について語ります。

【デッキ紹介】レアリティフェス対応!『R・N限定月光』【遊戯王マスターデュエル】

みなさまこんにちは

マスターデュエルが楽しすぎてずっとやってしまっている、てんぞーです。


さてさて今回はかなり見所まみれですよ!!


というのもですね、遊戯王マスターデュエルには『フェスルール』なる特殊なリミットレギュレーションがございまして…

前回はエクシーズフェスといって、エクストラデッキにエクシーズモンスター以外を採用できず、特定の特殊召喚メタカードが使用不可というルールでした。


今回はというと…??


SRURのカードが使用不可!!!



…リアルカードしかやっていない方はなんのこっちゃという感じですが、マスターデュエルはマスターデュエルで、現実とは異なるレアリティが設定されており、灰流うららやブラックマジシャンはUR、月の書や激流葬はRといった具合で、そのカード単体の強さ、テーマ内の重要度等でレアリティが異なるわけです。


その、マスターデュエル内でレアとノーマルに設定されているカードのみでデッキを組むというルールのフェスが、今週から始まるのです…!


てことで、今回はこのレギュレーションで使える月光の構築を紹介したいと思います!!

先に言っておくと、このレギュレーション、非常に奥が深かったです…!


てことで、いろいろ語る前にまずは構築から…

レアとノーマルで月光を組むとは、こういうことだ!!!


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さてさて、まずは普段月光に入っているカードで、使えないカードから紹介していきましょうか


●レア・ノーマルルールで使用できない月光カード


・月光虎
・月光融合
・月光舞豹姫
・月光舞獅子姫
・月光舞剣虎姫

…上記五枚です。

融合デッキなのに専用融合と融合モンスターがほとんど使用禁止です。
ですがこれは全く問題ありません、何故か?

答えは一つ、月光融合が弱いからです。
月光はこの月光融合よりは普通の融合を使った方が回ります、これはガチです。

融合体に関しても、唯一使える月光舞猫姫一体いればとりあえずどうにかなります。


…問題は月光虎です。

これは大問題です、月光の核でありエンジンが使用禁止です。

これがなければ月光は力を半分も引き出せないと言っても過言ではありません。



………ですがね?


実際組んでみるとですね??




月光虎いなくても割とどうにかなる!!!!!




という結論に至りました。


…自分でも大変驚きました、ですが考えてみると当然です。

このルール、テーマの力を引き出しきれないのは自分も相手も同じ…

月光は虎以外にも強いカードやギミックがたくさんあるため、そっちを軸にすることで抜けた穴を補いつつ、満足に動けない相手を倒す力は十分に用意されているのです!!


●月光によく入っている使えないカード


・炎舞天キ
・おろかな副葬
・BF-精鋭のゼピュロス
・RR-フォースストリクス
・スターヴヴェノムフュージョンドラゴン
・捕食植物ドラゴスタぺリア
・その他もろもろの汎用ランク4、汎用リンク


はい、サーチカードがほとんど機能していません、なので常に事故と隣り合わせの戦いになります。

ゼピュロスとフォースストリクスの出張ギミックも使えません、というかそもそもゼピュロスで戻したい月光虎が禁止です。

キャットダンサー以外の月光から出せる融合はと調べてみましたが、スターヴヴェノムを始め見事に全て禁止でした…

そして月光と言えばランク4との声も多いとは思いますが、カステルやソウコ、バグースカ等は当然使用できません。

なので低いレアリティの中からカードに価値を見出だして採用していくしかないのです…!!



●このデッキの強いところ


さて、このレギュレーションでの月光デッキの考察、非常に興味深く有意義なものでした。

昨今のカードパワーのインフレ、デュエルの高速化、展開に全振りした構築からは決して見出だせないような、月光というテーマの奥に潜んでいた魅力や強みが次々と湧いて出てきたのです。


・舞猫姫がとにかく硬い


月光舞猫姫は戦闘破壊耐性を持っています!!

…で?と思うかもしれません、ですがこれが本当に強いのです!!

何度も言いますが、汎用的なカードを使えないのは自分も相手も同じです。

この限られた環境において、2400/2000の戦闘破壊耐性は本当に頼りになり、罠カードでしっかり守ってあげれば相手を詰ませることも可能です。


・蒼猫も硬い


月光の看板カードとも言える月光蒼猫…この子もとにかく硬いです。

破壊されるとデッキから月光を特殊召喚できるのですが、同名を出せて効果にターン1がついていないので、最後に出すモンスターを合わせれば合計で四体分の壁になります。

しかも破壊されれば効果は発動するので、奈落の落とし穴等に落ちてもしっかり効果は使えます。

翠鳥と合わせて盤面にちらつかせておけば激流葬の被害を抑えることも可能なので、是非三枚入れておきましょう!


永久機関月光白兎


みなさん、月光白兎というカード、ご存知ですか?

普通の月光には滅多に採用されないカードなのですが、こいつ、相当やべえです……

効果は二つ
通常召喚成功時に墓地から月光を出す効果
場の月光の数まで相手の魔法罠を手札に戻す効果

まず一つ目、墓地に月光がいれば単純に一枚が二枚になります、強い。
これで彩雛を出して黄鼬を落とせば、白兎を手札に戻しつつランク4が一体出ます!

それを次のターンにもその次のターンにも行える…

え、強すぎじゃね……?

二つ目、魔法罠を戻す効果、これが本当に強いです。

このルール、ツインツイスターもハーピィの羽箒も使えないため、使用できる魔法罠破壊カードはサイクロンだけになります。

トロイメアフェニックス等の汎用EXも使えないため、汎用的な妨害罠や速攻魔法、耐性を付与するフィールドや永続、装備魔法が猛威を振るう環境になっているわけですね。

それをテーマ内のカードで対策できるのは本当に偉いです、このカードでしっかりクリアリングをし、無防備になったモンスター達を倒して盤面を捲っていくのが基本戦術になります。


・月光狼&彩雛のコンボ


墓地除外融合を持つ月光狼、これだけでキャットダンサーが一体ポンと出ます、強い。

ですがその真価を発揮するのは月光彩雛を除外した場合です!

彩雛が除外されたターンのバトルフェイズに相手は効果を発動できなくなるので、このデッキでいう蒼猫のようなリクルーターや、「戦闘する場合○○」というモンスターの効果を無力化して一方的に殴り続けることができます。


・バージェストマディノミスクスとの親和性


このルールにおいて、非常に強力な汎用罠であるディノミスクス…
手札コスト(厳密には効果)を用意することで表側のカードをなんでも一枚除外でき、罠を発動すると墓地からレベル2モンスターとなって蘇るという、このルールで使える汎用カードの中では頭一つ二つ抜きん出ているカードです。

ですがこのルールにおいて手札コスト一枚はけっこう重く、強いからと使いすぎると自らの首を絞める結果を招きます。

…月光はというとですね、実はこのカードとめちゃくちゃ相性が良いんですよ。

月光には融合テーマ特有の、「効果で墓地へ送られた場合○○」系の効果を持つモンスターが多く存在し、月光香や小夜曲舞踏といった墓地効果が強力な魔法罠もあるため、効果扱いの手札コストはむしろウェルカムと言えます。

加えてバージェストマのレベルは2なので、白兎や黒羊と合わせてランク2ギミックも採用できるという…

もはや三枚ぶちこんでディノミスクスを使うこと前提の構築を考えた方がいいレベルです。



●デッキ内容


・月光蒼猫

このデッキの核と言っていい存在です。
前述の壁としての運用に加え、月光モンスターの攻撃力を倍にする効果を持つのでフィニッシャーとしても使えます。
下振れ時や相手がガン伏せしている時は無理に展開せずに蒼猫ビートするだけでもけっこう戦えます。


・月光彩雛

展開始動の要となるカードです。
前述の狼とのコンボも強力ですが、墓地を肥やす効果がまあ強いです。
黄鼬や紫蝶を落として動きやすい環境を早めに作っていきましょう。


・月光黒羊

雑に強いカードです。
手札から捨てることで融合サーチか月光サルベージを選べます。
融合素材になることでも墓地かEXデッキから月光回収できます。
彩雛同様、蘇生対象を用意することで月光香が使いやすくなるので三枚です。


・月光白兎

前述の通り、このデッキの最強カードです。
アドも稼ぐわ相手の魔法罠を根こそぎ無力化するわでやりたい放題できます。
黒羊と合わせることで即座にランク2を作れます。


・月光黄鼬

虎とのコンボが強力ですが、あちらが禁止なのでそれほど強くない…なんてことは決してなく、白兎を毎ターン使い回すことができます。
苦しいときは月光狼を戻して出しても、毎ターン供給できるレベル4になるためお得です。
一枚墓地にいればいいので二枚。


・月光翠鳥

貴重なデッキ回転カードです。場に出た時に手札交換、効果で墓地へ送られると除外か墓地から月光を一体出せます。
とにかくこいつ使って融合やディノミスクス、相手の激流葬等のディスアドをどれだけ防げるかが勝利の鍵です。


・月光紫蝶

彩雛+レベル4月光からランク4を出せるようにするためのカードです。
低速環境なことや、攻撃力を1000上げる効果も戦闘がが大事なこのルールでは強いので二枚にしても良いかと。
とりあえず一枚は必須です。


・月光狼

墓地のカードを除外して融合できるカードです。
出てくるモンスターはキャットダンサーだけですが、それでもこのカード一枚から毎ターン出ると考えると破格です。
効果の仕様上序盤は腐るので二枚。


・未界域のモスマン

特殊召喚しやすいレベル4で、手札を効果扱いで墓地へ送れるカードです。
サーチもドローもほとんどできないルールなため、デッキ回転カードは少しでも多い方が良いです。


・未界域のサンダーバード

モスマン同様、出張枠です。
手札から捨てられると魔法罠を破壊できるので、後攻を取るなら増量してもいいかもしれません。
というかこのルールにおいて2800打点がこんなにあっさり出てくるのはもはやチートの域です、強すぎる。


・魔界劇団カーテンライザー

隠し味的に入れてるカードです、特殊召喚可能なレベル4なのと、上スケールににもなります。
引けば狼と合わせてP召喚も視野に入れられるので一枚だけ採用。


・月光香

何故か使うことを許されている最強カードです。
蘇生とサーチができる魔法カードで、どちらもターン1が書かれていません。
とりあえず三枚入れとけ。


・融合

キャットダンサーを出すのに使います。


・置換融合

黒羊を墓地へ送りたいのに融合を素引きしてるという状態を回避するため、まず融合は二枚欲しい…
ですが素の融合はぶっちゃけあまり強くない動きのため、墓地効果でドローができるこちらに散らしました。
雑にコストにしてもいい融合という認識でOKです。


・サイクロン

汎用罠が強いルールにも関わらず、伏せ除去カードがほとんど使えないため三枚必須です。
月光香や小夜曲を自分で破壊して展開するのも覚えておくと命を救われます。


・月光小夜曲舞踏

墓地効果でデッキから月光を特殊召喚できます。
なのでキャットダンサーの攻撃力を蒼猫で倍にするときに便利です。
永続罠としての効果もこのルールなら使用機会が多々あり、これで相手の場に出したトークンをキャットダンサーでタコ殴りにして勝てた試合もありました。


・月光輪廻舞踏

低速環境だからこそ強くなる最強のサーチカードです。
自分のモンスターが破壊されると月光を二枚も手札に加えられます。
黄鼬でサーチ可能なので小夜曲との択にもなるので一枚ずつ。


・バージェストマディノミスクス

恐らくこのルールにおいてもっとも強力で最も警戒しなくてはならないカードになると思います。
詳しくは前述していますが、妨害の要です。


・迷い風

墓地にあるときに相手が展開すると再びセットされる汎用罠です。
ディノミスクスとの相性も良く、攻撃力を下げる点からキャットダンサーのワンショットキルにも使えます。


・月光舞猫姫

このデッキの切り札です。
自分の月光をリリースすることで、相手のモンスター全てに二回ずつ攻撃することができます。
蒼猫の効果で攻撃力を倍にすれば4800の六回攻撃なんてこともざらです。
三枚でもいいですがそこまで必要になる場面はほとんどなかったため二枚。


・ヴェルズナイトメア

何故か許されている妨害効果を持つランク4です。
先攻なら全力でこいつを出します。


・No.70 デッドリーシン

相手がなんであろうと一時的に除外することのできる汎用ランク4です。


・電子光虫コアベージ

デッドリーシンに重ねてエクシーズ召喚できる虫です。
相手が守備表示ならデッキバウンスできます。


・超量機獣エアロボロス

相手モンスターを裏守備にできるので、守備2100までなら戦闘破壊できます。


・No.50 ブラックコーン号

自身の攻撃力より低い相手モンスターを墓地は送れます。
強いモンスターを倒せないのがつらい。


・No.52 ダイヤモンドクラブキング

3000打点になれるランク4です。


・ガガガザムライ

1900の二回攻撃ができるランク4です。
キル要員。


・No.91 サンダースパークドラゴン

レベル4×3で全てを破壊します。
対象耐性持ちや高打点モンスターに対抗できる最終手段。


・幻影騎士団カースドジャベリン

白兎、黒羊、ディノミスクスに対応しているランク2です。
相手モンスターの効果を無効にして攻撃力を0にできるので、耐性貫通やキャットダンサーとのコンボになります。


・小法師ヒダルマー

汎用エクストラで相手の場に触れるカードはかなり貴重です。
相手を戦闘破壊した時に墓地か除外から獣戦士を回収できるのも低速環境が故に非常に強力です。
複数欲しい場面が多々あったので二枚。


・クロシープ

キルプランです。
こいつを先に出しておき、リンク先にキャットダンサーを融合召喚、こいつの効果で蒼猫を墓地から特殊召喚すれば簡単に4800のキャットダンサーが立ちます。
素材に縛りがないので使い終わったエクシーズやディノミスクスを素材にできる点も○。


・グラビティコントローラー

ヴェルズナイトメア等が素材を抱えたまま棒立ちするのが嫌だったので採用。
全てのエクストラモンスターに選択肢を与える優良カードですが、出すとクロシープのコンボが使えなくなるので注意。



●採用しなかったカード


・月光紅狐

唯一採用しなかった月光です。
相手モンスターの弱体化や、月光に対象耐性を与えたりと何かと便利ですが、アドを取る効果を一つも持っていない点や、サーチが乏しかったり融合体がほとんど禁止で融合に巻き込みにくい点から不採用です。


・バージェストマ各種

ディノミスクスと迷い風で十分で、それ以上は妨害に寄りすぎたため不採用です。


・激流葬

蒼猫との相性が良いですが、キャットダンサーやヴェルズナイトメアと合わせて伏せても使いにくい点からなしです。


・壊獣

アリです、大いに。
ですがこいつらを使わなければ倒せないようなモンスターがそもそも禁止であることも多いので不採用です。
一~二枚入れてもいいと思います。



●戦い方は?


先攻が取れる時はとりあえず先攻を取り、ヴェルズナイトメアのエクシーズ召喚を目指します。

苦しければキャットダンサーを出したり蒼猫を伏せられるだけでも上場なので、何もできないということはかなり少ないはずです。


このデッキを回す上で最も大事なことは

急がば回れ

これに尽きます。


本来ワンショットキルの得意なデッキですが、自分相手共にできることが少なく、一枚一枚のアドバンテージが非常に大事なルールになっているので、勝ちに行くというよりは負けないプレイングを繰り返すイメージで戦った方が良い結果になりやすいです。

例えば白兎を毎ターン黄鼬で使い回したり、例えばヒダルマーでモンスターを戦闘破壊してリソース回収をしたりといった感じで。

相手が攻撃表示になって逆転しようとしたところを罠で封じ、クロシープとキャットダンサーと蒼猫のコンボでカウンターKOを狙うというのが勝ちパターンです。


回すコツとしては、とにかく実戦あるのみです。

先に言っておくと、本当にルートが多すぎてここではとても紹介しきれません。

月光が現実で出てから早六年、ずっと使い続けていても新しい発見が次々湧いてくるほど奥が深いテーマなので、ひたすら回して強い動きを自分で開拓してみてください。

○○と○○が揃ったらここまでいける!!

というのはこのルールにおいて無いに等しいです、引いたカードの中で何ができるかを毎回アドリブで考える必要があります。



●戦績


今まで散々語ってきましたが、多くの方がこう考えたと思います。

「まだフェス始まってないのになんでこんなに話せるの?筆者エアプなんじゃね?」
…と

実は宣伝になってしまうのですが、最近YouTubeにて配信活動を始めまして…

今回紹介した構築、立ち回りはそちらの視聴者参加型ルームマッチで扱ったものとなります。


気になる戦績は驚異の勝率9割強…!!


一回の配信で毎回15回前後デュエルをするのですが、毎回1~2回負けてしまう程度なので、強さは確かなものと思います!!



どんな感じでやっているか知りたい方はこちらからチャンネル登録しに来てくださいね…(こっそり)

https://youtube.com/channel/UCcnGUwSB0a2jOLmyoBgknLQ



●まとめ


今回のこのルール、本当に面白いです!

普段日の目を見ない白兎や蒼猫が最強だったり、ヒダルマーの隠された効果が強かったり、普段滅多にデッキに入れない汎用罠を入れられたりと、いろんな発見があります。

フェス当日が楽しみすぎますね。


もちろんこれを期に月光を組もうと思った人は、是非月光虎を入れたフルパワー月光も使ってみてくださいね!!


とことで今回はこれで失礼いたします!


ここまで読んでくださりありがとうございました、さよなら!!